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ごあいさつ

 「現代のビジネスシーンにおいては、著作権の知識は不可欠である」という命題に異論を唱える方はいないでしょう。ただし、これまではその意味を「うっかり他人の著作権を侵害しないために著作権の知識を身につけるべき」との、どちらかというと「防御」の観点で説明されてきた印象を受けます。
 しかし、著作権は守りのツールではありません。より積極的に攻めのツールとして活用すべきものなのです。魅力ある著作物(コンテンツ)は時を越え、国境を越えて愛され続けます。そのコンテンツから利益を生み出し、剽窃から守る源こそ著作権なのです。著作権を正しく理解し、適切な契約を関係者と結び、デジタルコンテンツならば適切なDRM(著作権管理技術)を選択して流通させることが重要です。
 一方で、著作権は自ら著作物を生み出さない立場であっても重要な知識です。例えば、各種イベントのために外部のデザイナーが創作した「キャラクター」を利用しようとした場合に、利用方法を踏まえた契約を締結することが担当者には求められますし、契約の範囲を超えた利用をしていないかを判断できなければなりません。また、昨今盛んになっている「地域のブランド化」を支える「地域コンテンツ」も、その土台は著作権が中心となります。
 つまり、営利非営利を問わず、おおよそコンテンツを適切に利用し、最大の効果を上げるためには、著作権の知識は必須なのです。そして、この醸成されたマインドが文化を深め、広げ、社会を豊か(裕か)に、人々を幸せにすることになるのです。

 当委員会の主催する「ビジネス著作権検定」は、その名称のとおり、単なる法知識としての「著作権」を問うものではありません。
私は、ビジネスや日常生活において、著作権を真に活用できるためには以下の5つの能力を身につける必要があると考えます。
1.現在のルールを知る
2.法律ルールを作り出せるようになる
3.契約・ビジネスを理解できるようになる
4.司法制度を活用できるようになる
5.国際的問題に対処できるようになる
 ビジネス著作権検定では、著作権ビジネスやその他のビジネスシーンや日常生活で求められる著作権の知識や判断力を、具体的かつ現実に即した問題を通じて測定することができます。

 当検定は、クリエイターやコンテンツビジネスに携わるビジネスマンはもちろんのこと、一般のビジネスマンや地方自治体の職員、学内の地財活用を進める大学関係者の方、学生の方が、自己の著作権に関する知識の到達度を図るために最適です。自己啓発のため、あるいは、会社・組織等での評価として、そして、教育訓練の終了認定試験として、当検定をぜひとも活用いただければと存じます。
 どうぞよろしくお願い申しあげます。

サーティファイ著作権検定委員会
委員長 久保田 裕